みんなの銀行デザイナーの顧客志向
- 山﨑貴史

- 2023年3月12日
- 読了時間: 2分
銀行が新しい取り組みを進めるとしたとき、必ずといっていいほど前に進まないのは、官僚主義的で保守的で金融庁目線から脱却できないからだと思っている。
それが、デザイナーという、いわば真逆の存在が介入することで生まれた面白い事例。
銀行側は頭取が主導し、コンサルファーム側がマーケティング視点を銀行側に意識させることで、どちらかといえばファーム側が指揮を執り、形にしている。
サービス自体はネット銀行に既にあるもので、そんなにすごいと思わないが、おしゃれなデザインで若年層を取り込むというのが、ネット銀行にもない視点。
若年層に訴求するには、リアルではなくネット、PCウェブではなくスマホアプリ中心でサービスを構築し、UIが簡潔かつ、統一感のあるおしゃれさ、使いやすく軽快なものでないといけない。
特にお金に関しては、世代で扱いに差が出やすい。
今の若年層にとっては、消費は自分が好きなものに集中投下、誇示するだけの一般的なものを欲していないと思う。
銀行の金融商品は、定期預金や生命保険、投資信託など、若年層に求められるものではなく、魅力がない。株や仮想通貨などの価格変動商品が受けているが、そのような商品性を分析して、銀行にしかない新たな商品を販売できないだろうかと常々思っている。
正直、株は証券会社、仮想通貨は仮想通貨業者、保険はネット保険が圧倒的に有利に買えるし、銀行から買うのは情弱だというのは若者はすでに知っているだろう。





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